- 出展・登壇
【1/26-27開催レポート】製造事業者の集い「FabTalk 2026」を開催しました
2026年1月26日(日)・27日(月)の2日間にわたり
スカイディスク主催の勉強会・交流会「FabTalk 2026」を開催いたしました。
熱意ある製造業のリーダーたちが一堂に会した2日間の模様をレポートします。
「DXを始めたが現場が動かない」
「生産計画の属人化を解消したい」
「他社のリアルな成功・失敗事例を知りたい」という製造業の経営者・DX推進担当者様、必見のレポートです。

イベント概要
参加企業
最適ワークスを導入されているユーザー企業様、最適ワークスを検討されている企業様、金融機関様など
主な登壇企業様
- 株式会社神谷理研 様
- 信菱電機株式会社 様
- 株式会社スザキ工業所 様
- 株式会社サイダ・UMS 様
- 浜松いわた信用金庫 様
イベントの目的・テーマ
製造業の現場で生産スケジューラ「最適ワークス」を導入し、実際に成果を出している企業様、スカイディスクと協業している金融機関が登壇。
導入の決め手から現場の巻き込み方、具体的な効果まで、リアルな事例を共有。
本イベントは、一方的な情報提供ではなく、実際の経営・現場課題を起点とした対話や共有を重視した構成で、
参加企業同士がつながり、共に課題を考え、事業や経営のヒントを持ち帰っていただくことを目的としています。
1日目【1月26日(月) 場所:東京ガス】
FabTalk初日はユーザー企業様限定で勉強会・交流会を実施いたしました。
はじめにスカイディスク後藤より開会の挨拶の後、参加者様の皆様で名刺交換会を実施。


その後スカイディスク代表の内村より、最適ワークスについての現状と今後の展望、新プロダクトについてご案内。


◾️最適ワークスユースケースのご紹介
最適ワークスユースケースのご紹介の部として以下の企業様へご登壇いただきました。
- 株式会社神谷理研 様
- 信菱電機株式会社 様
- 株式会社スザキ工業所 様
- 株式会社サイダ・UMS 様
営業・製造・生産管理の「三者合意」が導入成功の鍵【株式会社 神谷理研】
神谷理研の神谷 公彦様より多品種少量生産におけるDX導入プロセスについての発表がありました。
同社では手書きの生産計画や現場裁量による運用が常態化し、生産性の改善が進まない状態でございました。
導入の鍵となったのは、生産管理・製造・営業の三者が導入前のピッチイベントに同席し、業務の負担を共通認識としたことです。
「AIの計画」という客観的な指標を介在させることで、社内の調整ストレスを解消。
一部に集中していた計画立案業務がAIによって行われることで、現場の心理的負担を大幅に軽減された成果が語られました。
<神谷理研株式会社 神谷 公彦様>
スモールスタートから約1年半で現場リリースを実現【信菱電機株式会社】
信菱電機 川手 勇輝様より、段取り条件の言語化と段階的なシステム展開についての発表がありました。
月末に生産が集中する状況や在庫過多を改善するため、まずは色替えによるダウンタイムが深刻だったラインから着手。
ベテランの勘に頼っていた段取り条件を「言語化」してマスター化したことで、生産性10%向上を実現されました。
初期投資を抑えたスモールスタートにより、約1年半という短期間で現場リリースまで到達。
現在は担当者が変わっても安定運用できる体制を構築し、前工程への横展開も進めているという実践的なステップを共有いただきました。
<信菱電機株式会社 川手 勇輝様>
計画作成時間を90%削減。不良品ゼロ継続で顧客から表彰【株式会社スザキ工業所】
スザキ工業所 鷲崎 圭一朗様より、AI活用による属人化解消と品質向上の両立についての発表がありました。
多品種少量生産の計画立案に、ベテラン課長が毎日3〜4時間を費やしていた状況をデジタル化。
導入後はわずか16分(約90%削減)へと大幅な時短に成功し、課長不在時でも運用可能な体制を構築されました。
精度向上により納期遅延がほぼゼロになっただけでなく、創出した時間を改善活動に充てたことで「2023年4月以降、不良品ゼロ」を継続。
主要取引先から表彰を受けるまでの劇的な品質向上を果たしたプロセスが詳しく紹介されました。
<株式会社スザキ工業所 鷲崎 圭一朗様>
3年かけて挑んだ「暗黙知の言語化」と現場への寄り添い【株式会社サイダ・UMS 様】
サイダ・UMS 斎田 匡男様より生産計画DXの核心である「暗黙知の言語化」への挑戦が語られました。
10工程を超える組み立てや、作業者ごとのスキルマッチが複雑に絡み合う同社では、計画立案が課長一人に依存する属人化が長年の課題でした。
3年間にわたり取り組んだのは「課長の判断基準」の徹底的な紐解きです。現場ならではの曖昧な経験則を一つずつ言葉に置き換え、システムへ継承。
さらに「現場の納得」を最優先し、使い慣れたExcel形式に自動変換するツールも自社開発されました。
徹底して現場の感覚に寄り添った結果、現在は高卒2年目の若手社員が計画の大半を担い、3ヶ月先までの見通しが立つ強固な体制を構築されています。
<株式会社サイダ・UMS 斎田 匡男様>
参加者様からの質疑応答などの時間もあり、充実したプログラムとなりました。
◾️ユーザー企業様懇親会
本日の勉強会最後のプログラムとして、参加者の皆様が輪になり「ユーザー企業様懇親会」を実施。
参加者の皆様による活発なディスカッションが行われました。座談会では、参加者同士が自発的に課題解決のアイデアを共有する場面が見られました。ある参加者からシフト切り替え時の生産数管理についての要望が上がった際、別のユーザー企業様が自社での工夫を紹介し参加者の皆様による活発なディスカッションが行われました。


2日目【1月27日(火) 場所:(午前)東京ガス 南千住事業所(午後)浜松町近郊】
◾️東京ガス施設見学 アス×ラボ
2日目の午前中は、東京ガスの法人のお客さまを対象とした体験型施設「アス×ラボ」の見学を行いました。
見学会では、東京ガスグループが展開するデジタルソリューションの一例として、
監視システムを構築する”Joyシリーズ”および”保全ノウハウ継承サービス”が、デモンストレーションを交えながら紹介されました。
実際の運用シーンを想定した説明に対し、参加者からは多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

場所を浜松町に戻し、午後の部が始まります。
◾️経営事例の紹介
午後は以下の登壇者の皆様より、経営事例の発表がありました。
登壇者
- 株式会社スザキ工業所 様
- 信菱電機株式会社 様
- 株式会社サイダ・UMS 様
- 浜松いわた信用金庫 様
年間1万時間削減と「トヨタ生産方式」へのAI融合【株式会社スザキ工業所】
スザキ工業所 鷲﨑 純一 様より、多様な人材活用とアナログ・デジタルの冗長性についての発表がありました。
従業員の約半数が外国籍、3割が女性という多様な組織を持つ同社。
DX投資により、人員を増やさずに売上を伸ばす体制を構築し、年間1万時間の削減を達成されました。
特筆すべきは「トヨタ生産方式」との融合です。かんばんシステムはアナログで維持しつつ、処理部分にAIを導入。
また、「正解して当たり前」というプレッシャーの強い業務をデジタル化することで、現場の心理的負担を軽減する「人間中心の改善」の重要性を強調されました
<株式会社スザキ工業所 鷲﨑 純一様>
7年間の「スマートプロジェクト」で生産性30%向上 【信菱電機株式会社】
信菱電機 川手 勇輝 様より、中長期的な設備投資による作業環境改善と生産性向上についての発表がありました。
同社は過去7年間にわたり「スマートプロジェクト」を推進。
新工場の建設や自動倉庫、AGV(無人搬送車)の導入といった抜本的な変革により、2018年比で約30%の生産性向上を達成されました。
粉体塗装ラインへのロボット導入や空調完備など、「人に優しい環境づくり」を徹底することで、作業環境の質も大幅に向上。
地域密着型の「循環型企業」として、次の50年を見据えた持続可能な生産革新の歩みを紹介いただき、技術と人間が共生する製造業の未来像を示されました。
<信菱電機株式会社 川手 勇輝様 >
10年途絶えた新卒採用を再建、マーケティング強化の実践【株式会社サイダ・UMS】
サイダ・UMS 斎田 匡男様より、コンテンツマーケティングによる採用力強化と情報発信についての発表がありました。
新卒採用が10年以上停滞していた課題に対し、外部専門家と連携した本格的なマーケティングを実践。
既存顧客へのインタビューから「自社の提供価値」を言語化し、Webサイトを顧客目線で刷新されました。
特に、専門用語を排してビジュアルを多用した「高校生視点の求人票」への見直しにより、10年ぶりの新卒採用成功という大きな成果を手にされました。
「発信するほどそれ以上のリターンが返ってくる」という信念のもと、失敗も含めてオープンにする姿勢が、新たな商機となりました。
<株式会社サイダ・UMS 斎田 匡男様>
金融機関が運営するイノベーション拠点「FUSE」 【浜松いわた信用金庫】
浜松いわた信用金庫の金子 洋明 様より、地域産業を育む新時代の金融機関の役割と「FUSE」の取り組みについての発表がありました。
2020年に開設された「FUSE」は、従来の金融機関のイメージを覆す、金融機関名の表示すらないフラットな共創空間です。
スタッフもスニーカー姿で対応し、大企業からスタートアップ、学生までが混じり合う多様なコミュニティを形成。
融資のみならず、VC投資やオープンイノベーションのマッチング、ファブスペースを活用した試作支援など、事業そのものを育てるハンズオン支援を展開されています。
「資金提供者から共創パートナーへ」という転換を図り、地域経済のエコシステム構築に挑む姿勢に注目が集まりました。
<浜松いわた信用金庫 金子 洋明様 >
◾️お悩みリバースピッチ
「お悩みリバースピッチ」では、参加者からリアルな悩みが投げかけられ、
登壇者が自身の経験に基づいた「泥臭くも本質的な戦術」を回答しました。

- DX推進を評価する仕組み:「できること」を点数化して給与に反映し、時には課長より高給の職人を許容することで組織の納得感を得る手法。
- 現場を動かすコミュニケーション:リーダーがあえて自分の弱さを見せ、現場のキーマンを「主役」に仕立て上げる「役者」としての振る舞い。
- 製造業特有の課題への具体策:金型メンテナンスのデジタル管理や、価格交渉において「顧客担当者が自社の上司を説得するための材料」を提供する戦術。
単なる「勉強会」の枠を超え、共通の悩みを持つ製造事業者同士が知恵を出し合う、まさに製造業のギルド(組合)のような熱い結束が生まれた瞬間でした。
◾️交流会
2日目の最後にはご参加者の皆様と交流会を行いました。
お酒と軽食が準備された交流会となり、会場にはお酒や軽食が用意され、それまでの真剣な議論から一転、リラックスしたムードに。
会の途中には豪華景品を懸けた「ビンゴ大会」も行われ、会場は大いに盛り上がりました。

楽しいひと時を共有したことで参加者同士の距離はさらに縮まり、「あの取り組みについて、もっと詳しく教えてほしい」といった具体的な協力関係に向けた約束があちこちで交わされていました。
製造業が抱える孤独な課題を、ユーザー同士が「同志」として分かち合い、共に解決していく——。
FabTalkが目指す「共創コミュニティ」の価値が、最高潮に達した瞬間でした。
おわりに:製造業のオープン化が未来を拓く
FabTalk 2026を通じて強く感じたのは、情報をオープンに共有し合うことで、リターンが最大化されるという好循環です。
自社の課題や失敗さえも共有し、ユーザー同士が手を取り合う。
その中心に「最適ワークス」というツールがあることを、私たちスカイディスクは誇りに思います。
私たちスカイディスクが目指すのは、単なるツールの提供ではありません。
今回のような交流を通じて、製造業の皆様が「孤独な戦い」ではなく「共に成長する同志」になれるプラットフォームでありたいと考えています。
今後も、ユーザーの皆様と共に成長していける場を提供してまいります。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
▪️お問い合わせ先
株式会社スカイディスク アライアンスチーム
E-mail: saiteki-is@skydisc.jp
TEL:0120-29-1331
公式サイト:https://www.skydisc.jp
